今回は、共和制ローマ時代の代表的な政治家、マルクス・トゥッリウス・キケロの格言をご紹介!
“While there’s life, there’s hope.” -Marcus Tullius Cicero
命ある限り、希望はある。
マルクス・トゥッリウス・キケロ(BC106-BC43)
【本日の格言解説】
古代ローマの政治家や哲学者、そして弁護士としても知られたキケロ。
彼なくして西欧文化を語ることはできないと言われるほどの功績を残し、後の西欧文化に大きな影響を与えています。
代表作『義務について』『老年について 友情について』『怒りについて』などは、日本語にも翻訳されています。
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例えば「義務」というと、「これこれをしなければならない」と、構えてしまいますが、どちらかというと、「どう生きるべきか」が記されており、現代人にもきっと大切なことを気づかせてくれるでしょう。
しかし有神論者である彼はすべてに神の存在を主張していたため、その偏った物の見方に、今でも批評が後を絶たないと言われています。
また、古代ローマといえば「カエサル」を思い出す人も多いのではないでしょうか?
カエサルが書いた『ガリア戦記』は、キケロも絶賛した遠征記録です。
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カエサルとは少なからず縁があったキケロ、一説にはライバルであったと言われています。
しかし、何かと対立することも多く、カエサルに不信感を持ったキケロは、最終的に暗殺を支持していたそうです。
その後、カエサルの後継者候補のアントニウスを批判したこともあり、愛娘、仲間、信用を失ったキケロは、最後には暗殺されてしまいます。
しかし彼の遺した言葉はどれも前向きだったそう。
前向きに生きることで生まれた希望が原動力となり、彼のバイタリティや情熱を生み出していたのでしょう。