夏の夜にキレイな花を咲かせ、朝には枯れてしまうという、はかない運命を持った花【月見草(ツキミソウ)】を英語で何て言うか知っていますか?
「月見草(ツキミソウ)」は英語で【evening primrose】
「月を見る」なんていう名前になっているので、つい「夜:night」を使いたくなりますが、英語では[evening:夕方]を使って表現するんですね。
月見草の事を「待宵草(マツヨイグサ)」とも言う人もいるようですが、実際はマツヨイグサ科の別種の違うお花の名前で、英語ではツキミソウもマツヨイグサも一緒に[evening primrose]と表現するようです。
実際の月見草は白い花が咲いた後、朝にかけてだんだんと淡いピンク色に変化して花を閉じますが、待宵草は黄色の花が特徴です。
ここで、アレっと思った方もいるかもしれませんが、ツキミソウと言われてイメージするのは「黄色いお花」という方も多いのではないでしょうか?
これはツキミソウと比較するとマツヨイグサは繁殖力が強かった為、日本に早く広まり、月の色と合う黄色とも相まって「ツキミソウ」として世間に認知されていったという説があるようです。
花の運命にしろ、日本への広がりにしろ、なんだか儚い運命の花ですね。
太宰治の小説の有名な一節に「富士には月見草が良く似合う」というフレーズがあり、英訳すると[The evening primrose suits Mt.Fuji well.]なんて情緒ある文章になりますよ。
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