今回は、生物学者、ジャン・ロスタンの格言をご紹介
“Kill a man, and you are a murderer. Kill millions of men, and you are a conqueror. Kill everyone, and you are a god.” –Jean Rostand
1人殺せば殺人者だ。百万の人を殺せば征服者だ。全滅させれば神なのだ。
ジャン・ロスタン(1894-1977)
【本日の格言解説】
ジャン・ロスタンという、フランスの生物学者であり、哲学者の言葉です。
彼はアカデミー・フランセーズという、小説家、哲学者、科学者、医者など、様々な分野の人間で構成される、定員40人の国立学術団体の一員でした。
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日本生まれのフランスの画家・藤田嗣治がその肖像画を書いたことで知っている方もいるかもしれません。
ジャン・ロスタンは「単為生殖」や「精子の冷凍保存」など、現代にも通じる研究をしていたそうです。
このほか彼は様々な活動をしていましたが、とりわけ核兵器や死刑制度の反対運動には熱心だったようです。
今回の彼の言葉は、人を1人殺すと犯罪者になるのに、戦争で多くの敵を殺せば英雄として持て囃され、相手を全滅させれば(ほぼ不可能と分かっているので)神として崇められる、戦争とはとても異常なものである、という、戦争を皮肉っている言葉です。
日本でもこれに近い言葉は有名で、よく映画や漫画などに似たような言葉が引用されることがあります。
とても強い言葉ですが、戦争を直接知らない世代こそ、こう言った言葉を受け止めて、のちにどう伝えていくかが重要になってきますね。
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