今回は、哲学者、アルトゥル・ショーペンハウアーの格言をご紹介
“Wealth is like sea-water; the more we drink, the thirstier we become; and the same is true of fame.” –Arthur Schopenhauer
富は海の水に似ている。飲めば飲むほど、のどが渇いてくる。それは名声に関しても同じである。
アルトゥル・ショーペンハウアー(1788-1860)
【本日の格言解説】
ショーペンハウアーという人物、みなさんご存知でしょうか？
彼はドイツの哲学者で、日本では森鴎外や筒井康隆など、その他多くの世界中の哲学者や芸術家に影響を与えた人物です。
Bitly
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元々裕福な家に生まれ育ち、世界各国を旅しながら国際感覚を身につけ、17歳の時に亡くなった父親の遺志により、商人を目指しますが、学ぶことへの情熱が強く、大学に入り哲学の研究に没頭しました。
彼の研究分野はとても幅広く、哲学の他にも色彩論、芸術、魔術、言語学、生理学、自然科学など多岐にわたっていました。
とても博学なことで知られていたようです。
また、彼の思想は当時の西洋人としては珍しく、仏教精神そのもので、インドの哲学にも精通していました。
そんな彼の著書の１つ、「幸福について－人生論」が、近年再びブレイクしているとか。
Bitly
amzn.to
数年前とあるテレビ番組で出演者のおススメとして紹介され、なんと3万2千部もの増刷がかかったそう。内面のあり方によって幸福が得られるという、仏教的な面が日本国民に響くのでしょうか。
さて、今回の名言は富と名声について。富と名声に取り憑かれた人は、どれだけ富と名声を手にしても満足できず、むしろ手にすればする程さらに欲していくという（喉を潤すために海水を飲んだはずが、飲めば飲む程、のどが渇いてしまうという）皮肉めいた言葉です。
もちろん、向上心は大切ですが、強欲すぎるのは･･･？
