<カナダの語学学校で出会った『プロ生徒』→海外で英語力より大切な能力があった!?>女ひとりカナダ暮らし[#1]
初めまして!私は縁あってカナダの語学学校で働いています。
ここには、日本人だけでなく世界各国から色々な人が英語を学ぶために留学してくるのです。
今日はそんな語学学校でのエピソードをお届けしますね。
ある日、私は留学生向けのパンフレットを作成していましたが、この時はなかなかデザインが決まらず煮詰まっていました。
そこで、放課後パソコンをしている学生さん達に「こんな表紙は好き?嫌い?」なんて聞いてまわってみた所、大柄でおとなしそうなメキシコの学生さんが黙って覗き込んだまま気に入らない様子。
そういえば、彼はメキシコではプロのデザイナーだった事を思い出した私は、すぐに彼をオフィスに招き入れて、アドバイスをもらうことにしました。
パソコンの前に座って、デザインを修正する彼の手さばきはプロそのもの!
プロにボランティアで手伝って貰う後ろめたさを感じて謝ったのですが、彼は「この学校の為になるならいつでも聞いてよ!」と太陽のような笑顔を向けてくれます。
彼のおかげでようやくデザインが形になったので、作業を進めていると、今度は別の部屋からギターの音色が。
仕事をしながら聞いていると、ギターに続いて素晴らしいオペラの歌声まで聞こえてきます。
あまりにも素晴らしい演奏と歌唱力に人が集まり始めたので、私ものぞきに行くと歌声の主は韓国からの留学生。
なんと彼女はプロのオペラ歌手なんです!
しかも、その歌に合わせてギターを弾いているのは、これまたプロのギター奏者である日本人留学生。
「芸は身を助ける」なんて言いますが、身に着けた技術で国境を越えてセッションという名のコミュニケーションができるなんて素敵すぎます。
音楽の才能がない私にとってはうらやましい限りですが、語学学校を預かる身としては、みんなにはもうちょっと英語の勉強も頑張って欲しいなあ…というのが本音だったり…。
そんなわけで、個性豊かな生徒さんに囲まれて毎日楽しく生活しています。
次回は、カナダの自宅でお風呂に入ろうと思ったら絶望に追いやられたお話をご紹介します!
今回の記事で気になるパンフレットですが、パンフレットなど本や雑誌の【表紙】は英語で何て言う?も記事でチェックしよう!