<米軍基地で響き渡る子供達の悲鳴…→トラウマになったらどうするの!?>米軍基地で働いてみた[#76]
(前回の続き)朝から仮装している兵士達を見て気が付いたハロウィンパーティー当日。
仕事終わりに私も参加しようと準備をしていると、外がなにやら騒がしいんです。
何かと思って耳をすますと、なんと子供の悲鳴のような声が聞こえてくるじゃないですか…!
外に出てみると、どうやら基地内にある森の中から子供達の悲鳴が聞こえてきます…。
基地の敷地内にはうっそうとした森があり、道もあることはあるのですが、木々に囲まれていて昼間でも薄暗く子供が足を踏み入れるような場所ではありません。
働いていた私ですら立ち入った事がない場所から子供達の悲鳴が聞こえてくるなんて…正直イヤな予感がしてきます。
急いで森の入り口へ走っていくと、なんとハロウィンイベントの一つで肝試し的なコースが森の中に設けられていました…!
どうやら、職員のご家族や招待された子供向けのイベントのようですが、子供向けと思ったら大間違い!兵士たちは本気のようです…!
想像してみてください。
屈強な兵士がゾンビなどのホラーメイクをし、ナタ(のおもちゃ)などの武器を持って全力で追いかけて来る姿を!
ハロウィン慣れしているアメリカ人兵士達は、映画から飛び出たような迫力で、子供相手でも一切手を抜かずに全力で驚かしているので、本当にトラウマレベルのお化け屋敷です。
メイン会場では仮装コンテストも開催され、クオリティーの高いハロウィンコスチュームの兵士が続々と登場します。
中には時間が無かったのか手抜き感たっぷりの装いの人もいて、それはそれで楽しめました。
ハロウィンパーティー終了間際には、会場中の人々が列になり、音楽に合わせて踊りながら行進して皆で盛り上がっていますが、なかなかこの雰囲気は日本では味わえませんね。
そろそろ帰ろうかと、クラブの横を歩いていると、太い鎖を引きずりながらお手製のダンボール製チェーンソーを持って歩く酔っぱらい兵士たちが…!
あっ…と目が合った瞬間、鎖をジャラジャラ鳴らしながらこちらにダッシュで近づいてきます…!
私も負けじと、ダッシュで車に乗り込み、ゾンビやピエロを横目にゲートを目指します。
心臓には悪いですが、どんな時でも全力投球する兵士達はちょっと可愛いなぁと思いながら 帰路についたのでした。
次回は、米軍基地で疑心暗鬼になる従業員にとって最悪の日についてご紹介します。
今回の記事で気になるアメリカ式のハロウィーンですが、仮装する人も多い【死神は英語で何て言う?】も記事でチェック!