<フランスのチョコレート工場が鬼畜→見学で信じられない仕打ちを受けた!?>フランスは今日も平常運転[#18]
前回に引き続き今回の舞台もパン学校の3コース合同で行ったチョコレート工場見学です。
行先はカカオ豆の選別から製造まですべての工程を自社で行い、こだわりのチョコレートを作る創業100年以上の老舗ショコラティエ。
バスで軽くチョコレートについて説明を受けたものの、乗り物に弱い私は荒い運転にノックアウト寸前…!
気合と根性で他の生徒の前で醜態をさらさないように必死で耐え抜き、なんとか体調と気を取り直して見学スタートです。
高さが体育館ほどもある天井まで積まれたカカオ豆に囲まれ、チョコレートができるまでの説明を受けました。
工程を経るごとに変化するチョコレートが出されましたが、スタッフに騙されて食べたカカオニブ(カカオ豆を砕いたもの)の苦さは今でも忘れられません!!
日本で工場見学と言えばガラス越しや2階から見るのが多いですが、「大丈夫なの?」と心配してしまうぐらい作業スペースの中まで案内されてびっくり。
専門学校からの依頼だからかもしれませんが、この機会を逃してなるものかと器具や設備を見て触って回らせてもらったのです。
そして、見学スペースの行く先々で「口直し」とばかりにチョコレートの試食が山のように出される夢のような空間!!
最初は、見学でテンションが上がっていた事もあり、出されたチョコを次から次へと食べていたのですが、1時間以上それが続き正直お腹も一杯でチョコの味にもそろそろ限界を感じた頃、ようやく見学が終わったのですが、通されたのは会議室のような部屋でした。
そこで資料とアンケート用紙が渡され、工場で取り扱っている配合が微妙に異なるチョコレート15種類の食べ比べが始まったのです…!
「今からまたチョコ食べるの!?」と思い、チラっと周りを見回しても、私以上に試食を頬張っていた同級生たちは楽しそうに大きなチョコレートの粒を口に放り込んで幸せそう…。
観念して順番にチョコを口に入れたものの、なかなか15種類目までたどり着かず、味の感想を書くプリントも全然埋まりません…。
そんな私を目ざとく見つけた付き添いの先生も「チョコをもう食べられない」という状況など想像がつかないようで、「外国語で感想を書くの難しいわよね。言ってくれたら私が代筆してあげるわ!」と横にピッタリつかれてしまいプレッシャーに苦しみながらなんとかチョコを口にねじ込み感想を伝えました。
終わった頃には頭もお腹も限界を越えており、ヨロヨロとバスに乗り込むと、行きのバスより更に荒い運転が最後のダメ押しとなって胸やけと車酔いに苦しみ、カカオニブよりも苦い思い出の残る工場見学となったのでした。 教訓。どんなにおいしいチョコレートもほどほどに。
さて、次回はフランスで気軽に作ったパンがまさかの事態に発展したお話をご紹介します!
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