<米軍基地の上空に謎の物体が浮いている!?→虫?UFO?呆れた同僚の答えとは…>米軍基地で働いてみた[#79]
今回も私がアメリカ軍基地で働いていた時のお話しです。
ある日、職場に到着後ふと空を見上げると空に小さな円状の物体が浮かんでいました。
よく見ると、その円状の物体は縦に連なっていて、なんだか空に虫が泳いでいるようです…。
「これって何か事件の兆候!?もしかしてヤバいやつ!?」と焦ってオフィスに走り、ちょうどジムの入り口にいた同僚を外に引っ張り出します。
「あれを見て!あれはなに?」と必死に聞く私に、最初は驚いていた同僚でしたが、空を見上げるやいなや、なぜかガッカリした表情。
「あれはパラシュート降下訓練だよ。知らないの?」と素っ気なく答えますが、当時働き始めて数年が経っていた私は、今までこんな訓練を見た事はありませんでした。
しばらく後に同僚に聞くと、どうやら訓練中の事故でしばらく中止していたものが、復活したようです。
「え、事故ってどういう…?」と恐る恐る聞いてみると、パラシュートは何度点検していても、100%完璧ではなくどうしても作動不良などが発生してしまうそうで、不幸にもたまたまそのパラシュートに当たってしまった兵士が訓練中に亡くなるという事件があったというのですが、この話を最初から聞いていなかった事が後々大変な事件を引き起こしてしまいます。(そのお話は後程)
最近では、パリ五輪での閉会式パフォーマンスでトム・クルーズがダイブの時に何かを操作していたのに何も起きなかった(実は米国国旗が出てくる仕組みだった)事が思い出されますが、どんなに準備をしていても完璧という事はない訳ですね。
私自身、パラシュート降下訓練については全く無知で、「スカイダイビングの延長?」くらいのイメージしかなかったので、訓練に参加した兵士がクラブに来たら聞いてみよう!と思ってその日はウキウキしながら夜の勤務へ。
基地内のバーでバーテンダーをしていると、常連のダンたちがそれらしい話をしながら注文に来たので
「Hey!今日の訓練は楽しかった?パラシュート訓練なんて楽しそうね!」と話しかけると、笑っていた彼らの顔から、笑顔が消えました。
「あれ…私、やらかした?」と気が付いた時には時すでに遅し…だったのですが、お話は次回に続きます!
今回の記事で気になる米軍基地のパラシュート降下訓練ですが、パラシュートと同様に空に浮かんで見える【飛行機雲は英語で何て言う?】も記事でチェック!