<フランスで気軽にパンを作ったら大事件に!→周囲を巻き込んでとんでもない事態になった>フランスは今日も平常運転[#19]
本場でパンを学ぶためにしたフランス留学ですが、当然ながら作るのはどれもフランスのパンばかり。
滞在4ヶ月目で日本のパンが恋しくなった私は、ホームステイ先のご家族から了承を得てキッチンを借り、自分用にパンを作り始めました。
スーパーで購入した材料と、マルシェで買った果物でおこした天然酵母でせっせと研究を進め、作ったのはメロンパンやソーセージパン・あんパン(あんこも自家製)です。
ある日何気なくホストファミリーにメロンパンを渡したところ、フランス人お父さんにも高評とわかり、定期的に日本人お母さんからも依頼が入るようになりました。
細々と焼いていた日本のパンでしたが、ママ友の集まりに持っていたことがきっかけで、依頼してくださる方が急増。
さすがフランスでもママ友ネットワークはやはり情報が早いですね。
この頃はちょうどパリにできた日本のパンを販売するブーランジュリーが話題になっていた時期。
私が滞在した街に日本のパンを販売するお店がなかったため、暮らしていた日本人の間で私が焼くパンの噂が瞬く間に広がったのです。
後から知ったのですが、以前に登場した日本人コミュニティーでお母さんが知らせたことも理由の1つでした。
日本のパンに興味があったという韓国人や台湾人、フランス人からもお声がかかり、私自身反響の大きさにびっくりしました。
次から次へとオーダーが入り、1人では作り切れず、申し訳なく思いながら日時変更のお願いをしたり、お断りをしたことも…。
何度も繰り返し頼んでくださる方もいて、お渡しするときに「子供が大好きなの」「おいしくてまた頼みたい」とのお言葉をいただき、スキップで帰りたくなるほど嬉しくなったものです。
フランスでの居場所が見つかった気がして、一番イキイキしていたかもしれません。
どんなにおいしいフランスのパンをいつでも食べられる環境でも、日本人にとって日本のパンはやはり格別だな、と感じた出来事でした。
さて、次回はフランスで私の秘密がバレた結果、大騒ぎになったお話についてご紹介します!
今回の記事で気になる日本のパンですが、【あんぱんは英語で何て言う?】も記事でチェック!