
<偽札事件は米軍兵士に原因がある!?→アメリカ人のお金の扱いがあまりに酷い>米軍基地で働いてみた[#98]
(前回の続き)米軍基地でレジを担当するようになると、必ず金銭の扱いに関する「キャッシュハンドリング」と呼ばれる講義を定期的に受けることになります。
その講義では、慣れない外国人レジ係に偽札を渡してお釣りをせしめる米軍兵士達の監視カメラ映像が。。
しかし、米軍基地で偽札が問題になるのは、普段の兵士達の振る舞いにも原因があるような気がするのです。
日本人だから感じる事かもしれませんが、米軍兵士・アメリカ人スタッフ問わず、お金の取り扱い方が日本とは全く違うのです。
ほとんどの日本人は現金を扱う場合お財布を使いますが、兵士はマネークリップを使用したり、無造作に紙幣を丸めてポケットに突っ込む人もよくいるのですが、信じられないのはその先。
そのポケットに入れたあり得ないくらいクシャクシャな丸まったゴミのようなお札を、お会計時にそのままポイっと投げるように出すんです!!

更にはミーティングの際、メモを忘れたからと紙幣にメモしてみたり、マジックペンでお礼のメッセージをお札に書いて渡すなど、メモ用紙のようにお札を使うその感覚には空いた口が塞がりません。
そんなある日、なんだかキョロキョロソワソワと落ち着かない様子の兵士が基地内のクラブにやってきました。
私と目が合うと、その兵士は「えっと…これは、使えるお金でしょうか?」と紙幣を差し出してきます。
どういう事だろうと偽札チェックペンで確認すると、偽札を示す反応が!!
よ~く見ると、小さな字で「MOTION PICTURE USE ONLY(撮影使用に限る)」と印刷された映画撮影用の小道具だったのです!
「映画用じゃない!これは使えないわ!」と言うと、「Shoot!Oh my gosh!」と小声で嘆く兵士。
理由を聞くと、どうやら知り合いの兵士に両替を頼まれた内の数枚で、「問題ない!クラブでなら使えるから!」と渡されたとか…。
もし実際に偽札を使おうとしていたら懲罰案件ですが、今回は確認を依頼しただけなのでギリギリセーフ。
「友達に早く返してきたら?念の為、他のお金も全部チェックした方が良いわよ!」と人の好さそうな兵士に伝えると、「I will…」とため息つきながら立ち去っていきました。
撮影用の紙幣が偽札として悪用されるのを避けるため、アメリカでは片面印刷になったと聞いていたのですが、まさか両面印刷された割と精巧なニセ紙幣の現物を見られたのは、ある意味ラッキーだったのかもしれません。
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