
<米軍基地のクラブでガラスが割れる音が…→バーテンダーが突如走り出した理由とは>米軍基地で働いてみた[#100]
(前回の続き)米軍基地内のクラブのラストオーダーが終わり、レジの閉め作業をしていると突然ガラスの割れる音が響き渡りました。
突然の出来事にフリーズする私とマネージャーの横を、女性バーテンダーが電光石火のスピードですりぬけて事務所から飛び出していきました。
ちょっと間を置いてからハっとした私達が慌てて事務所を出て行くと、なぜかクラブの入口でバーテンダーが泥酔した兵士を組み伏せています。
私たちは、何が起こったかわからずオロオロ…。
どうやら店内に残っていた酔っ払った兵士が、扉が閉まっていることに腹を立て、入り口のガラスドアにタックルしたらしいのです。
騒ぎを聞きつけ現場に集まった人たちの前で、バーテンダーに取り押さえられている泥酔兵士は興奮状態で「Let me go!(離せ!)」と叫びながら抵抗し、もがいていました。
ですが、女性バーテンダーも負けていません。荒事はお手の物なのか、兵士を馬乗りで押さえつけて動けない状態をキープしています。

周りの兵士達がが、泥酔兵士に落ち着くように必死に声をかけつづけ、ようやく彼も大人しくなりました。
事態が落ち着いたので、改めて怪我がないかやドアの状況を確認しますが、ガラスドアはみごとに砕け散り、周りにガラスの破片が散乱しています。
幸か不幸か兵士は無傷ですが、当然こんな事件を起こして無罪放免とはいきません。到着した憲兵に連行されていきました。
しかし、これを掃除するのは私達の仕事!
早く帰りたいのに、ガラスの破片を集め、ガラスのあいた穴をダンボールやガムテープなどでふさいで…と結局1時間近く残業となりました…。
後から判明したのですが、今回やらかした兵士は手前に引くドアをひたすら押していたらしく、開かないので出ようと躍起になりなり力任せにぶつかったとか……。
酔っ払っていると判断力が鈍る…とは言いますが、こういうお酒の飲み方はしたくないな…という反面教師になりました。
今回の記事で気になる泥酔した兵士ですが、店舗が入店を拒否する【出禁は英語で何て言う?】を記事でチェック!