
<イギリスの家にラッパーが来た!?→メンタル強すぎて仰天する>仰天のイギリス生活[#5]
イギリスの家には基本的に、インターホンがついていません。
ブザーつきもありますが、結構な割合で壊れているので、結局は金属製取手のようなものを扉に「ガンガン!:と打ちつけることになります。
この「ガンガン!」という音は招かれざる客ほどうるさく、自信タップリなことが多いと最近判断できるようになりました。
ある日もこの“ガンガン”があり、「来たな…」と身構えて扉を開けると、そこには紫のポロシャツを着た、まるでラジカセを担いでラップでもしそうな風貌の男性が。
「ヘイYO!」とは言いませんでしたが、見た目どおりのテンションでインターネット回線の営業を始めました。
「BT(イギリス最大手)はグリーンボックス(通信回線が入った箱)、オレらはパープルボックスで速度はマックス。」

「You、乗り換えちゃいなよヘイYO!」とは言っていませんでしたが、有無を言わせぬマシンガントークが、私にとってはもはやラップにしか聞こえません。
断ると、翌日同じ時間帯にやって来たのには驚きました。再営業をかけに来たツワモノは初めてで、内心密かにそのガッツを讃えながらも、引き下がらない猛アタックに辟易する私。
そこで最後の切り札として、「日本のプロバイダー、サービス最高、変える気ナイ」と引導を渡すと、さすがに一瞬たじろぎましたが、彼は即座に回復しました。
「YO〜、日本はテクノロジーがサイコー、オレの彼女も日本人、わかるゼ!」と、突然日本びいきに。更なるラップ攻勢はむしろヒートアップし、危うく丸め込まれるところでした。
結局断りましたが、少しバツが悪く「その彼女とはどうYO」と水を向けると「Oh、あれは元カノ今は恋人募集中ダゼ!」と、急に焦った様子。
本当かどうか知りませんが、哀愁漂う背中を見送ったのでした。
今回の記事で気になるインターネットの営業ですが、【光回線は英語で何て言う?】も記事でチェックしよう!