今回は、『だれがコロンブスを発見したか』など著作が多数出版されているアメリカのコラムニスト、アート・バックウォルドの格言をご紹介。
“The best things in life aren’t things.” -Art Buchwald
人生で大切なモノは、物ではない。
アート・バックウォルド(1925-2007)
【本日の格言解説】
アート・バックウォルドは、ユーモアと皮肉に溢れたコラムで全米を魅了したアメリカのコラムニスト。
8000以上のコラムを書き、全米中を笑いの渦に巻き込みました。
彼の作品は、タイトルからして秀逸です。
日本語の傑作選も「だれがコロンブスを発見したか」「そしてだれも笑わなくなった」など、気になるタイトルになっていますね。
【日本語訳版】
Bitly
【英語版】
Bitly
彼の文章は、国民の生活に根ざした例などを使って、政治の風刺をしたことで高く評価されました。
しかし、ユーモラスな彼の生い立ちは、そこまで愉快なものではありませんでした。
幼い頃、母親は精神病院に入院し、孤児院から里親に預けられ、家に戻った後も、高校卒業を待たず家を出てしまいます。
幼くして自身の育ちと環境に戸惑った彼が見つけたのは、人に笑顔をもたらす喜びでした。
その喜びはいつしか彼自身の喜びになり、バックウォルド氏はそれを生涯の仕事として選んだそうです。
どんな状況でもユーモアを忘れず、笑いという「もの」を大切にした彼の作品は、彼が亡くなった今でも、人々に笑顔をもたらしています。