今回は、黒人解放指導者、マルコムXの格言をご紹介

“Wrong is wrong, no matter who does it or says it.” -Malcolm X
間違いは間違いだ。誰によるものであろうと。
マルコムX(1925-1965)
【本日の格言解説】
(直訳)誤りは誤りだ。誰がそれをしようと、誰がそれを言おうと。
同じく人種差別に反対していたキング牧師とは対照的に、非常に攻撃的に黒人の人権のために活動したことで知られる、マルコムX。

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幼いころ白人至上主義団体の標的にされたり、白人ばかりの高校で「弁護士になりたい」と言ったところ「黒人だから無理だ」と教師に言われたことなどが影響し、彼は黒人の人権がほぼないに等しかった白人社会、そしてそれを構成する白人たちに憤りを覚え、悪事に手を染め始めます。
すぐに刑務所送りとなった彼は、そこで寝る間も惜しんで読書にいそしみました。
元々聡明であった彼は膨大な知識とカリスマ性を得、出所したころにはすでに、有名な指導者となっていました。
彼が講演中に暗殺されるわずか9ヶ月前には「白人も人間だ。色で差別することはない」と公言するなど、白人に対する憎しみは薄れていたと言われています。
彼の暗殺には複数の人物が関わっており、国家的陰謀であると未だ疑っている人もいるそうです。
講演場には、マルコムXが久しぶりの再会にと、呼びよせた彼の家族もいました。
怒りと激情をエネルギーにしてきた彼が最期に見たものが、銃を手にした暗殺者たちではなく、彼と愛を分かち合った、彼の家族だったことを願うばかりです。
ちなみに前回の格言、モハメド・アリはマルコムXに感銘を受け、己を貫いたという逸話もありますよ。