今回は、画家、アンディ・ウォーホルの格言をご紹介

“They always say time changes things, but you actually have to change them yourself.” –Andy Warhol
時が物事を解決してくれると言うが、実際は自分自身で変えなければならないのだ。
アンディ・ウォーホル(1928-1987)
【本日の格言解説】
キャンベルのスープ缶や、マリリン・モンローをモチーフにしたポップ・アート作品がアンディ・ウォーホルの作品ということは、言わずもがな、ですよね。
1928年の8月8日、アメリカはペンシルヴァニア州に誕生したアンディ・ウォーホルは大学を卒業後、ニューヨークに移り住み、イラストレーターとして活躍します。
その後はイラストをやめ、ファインアートの世界へと移っていきます。
そして、芸術と言えば難解なもの、というイメージをひっくり返す、「ドル紙幣」「缶詰スープ」「スター」と言った大衆文化をモチーフにした作品を描き始めます。
その後1962年からは、ウォーホルと言えば、の「シルクスクリーンプリント」という技術を用いて作品を作るようになりました。この技術を使って制作された作品がどんなものなのかは皆さんが既に知るところでしょう。
さて、こうして有名になっていたウォーホルは”The Factory”と呼ばれるアトリエを構えます。
そこにはミュージシャン、作家、モデル達が集う場所となっていたようです。
そんなアトリエでは、なんと靴や映画の製作も行っていたのだとか。
そして1968年、彼の映画に出演したことのあるバレリー・ソラナスという女性に銃で狙撃されます。
彼女は”S.C.U.M.(Society for Cutting Up Men)全男性抹殺団”(怖いっ!)という団体の一員で、彼を撃った動機は分かっていないのだとか。しかし、奇跡的に一命をとりとめたウォーホルは、1987年に心臓発作で死去するまで様々な作品を手掛けたのでした。
また、1974年に「アンディ・ウォーホル全国展」という大個展を日本で開くにあたり来日しましたが、その際に日本の主催側が「日本の花をモチーフ」に「日本の紙(和紙)」で、「日本の刷り師」を使って作品を作って欲しいと頼み、”KIKU”や”LOVE”といった作品が誕生しました。
ちなみに、「日本の花」として”桜”と”菊”の写真をウォーホルの元へ持っていったようですが、彼は”菊”を選んだ理由を「日本は天皇の国で、菊は天皇のしるしだから」と言っていたようです。
さて、今やポップアート界の巨匠と呼ばれるウォーホルですが、彼は常に受身ではなく自ら考え行動し、前に進んできたことが、この名言からもわかると思います。
「時が解決してくれる」、「時が癒してくれる」というフレーズはよく聞きますし、確かに時が経てば嫌なことを忘れられることもあります。しかし、それは自分自身が前に進んでいるからだとも言えますよね。辛いことや悲しいことがあっても、前を向いて少しずつでも進んでいくことが出来れば、それは物事を自ら変えられる力となるはずです。
