＜アメリカ人の思い付きが常軌を逸してる…壊れたタイヤチェーンの替わりにそれ！？＞これがアメリカの女子大生[#80]
（前回の続き）女子大生15名でのスキー旅行中に、友達の女子大生シングルマザーの息子のネイトと滑りに行った私。
しかし、どんどん上達するネイトに付いていくのに必死だった私は、うっかりコースの外に飛び出してパウダースノーに埋もれて動けなくなってしまったのです。。
「コレって生き埋め！？」と途方に暮れていると、「こまひろ〜」と呼ぶ声。
顔を上げると、そこには「これに捕まって！」とストックを差し出すネイトの姿が。
でもネイトも巻き込んでしまいそうで躊躇していると、「木につかまってるから平気！」と、ストックを伸ばして懸命に私を引っ張ってくれるネイト。
なんとか雪の中から脱出して、思わず泣いて抱きついた私に「もう大丈夫だよ」と背中をさすってくれたネイトは世界一かっこいい５歳児でした。
しかし、これで終わらなのが女子大生はちゃめちゃ旅。
帰りの道中も雪山なので、慎重な運転をしなければならないのです。が…ぶっ飛びアメリカ人女子大生はお構いなしに飛ばす飛ばす。
私の祈りにも似た「ゆっくりゆっくり！！！」という声も虚しく、「あ！」と思ったらカーブを曲がりきれずに、車がスピン！
信じられないのが、後部座席のミシェルがこの騒ぎにも気付かずに寝ていたので、衝撃で前のシートに顔をぶつけて鼻血で顔面血だらけに…。
それを見て私はもう卒倒しそうでしたが、本人は「ただの鼻血鼻血〜♪」と余裕な様子。。。
更に最悪な事に、その事故のせいでタイヤチェーンが壊れたことが判明！
日本でいうところのJAFを呼ぶために、ミニマート（コンビニ）で電話を借りると、なんと2時間くらいかかるとのこと。
「代わりにこれ買ってきた！」とミシェルが出してきたのが、ワラみたいな縄。
なんとその縄でチェーンを作ると言い出すシスターたち。正気か！？
すると、ガールスカウト出身のミシェルが「いけるかも！」とあやとりのハシゴのような状態にして、タイヤに巻いたのです。
夢でも見ているのかと思いきや、全員満足げな顔で、本当にそのお手製のあやとりチェーンで山を降りてガソリンスタンドまでいくことになったのです…。
だいぶ激しくガタガタ揺れましたが、意外となんとかなって…いる…？
この人たち、固定概念に縛らなれないというよりも、固定概念というものがそもそもあまりないのかも？ と痛感した冬のスキー旅。。
スタンドできちんとしたチェーンに替え、なんとか全員キャンパスへと無事に舞い戻ったのでした。（奇跡！）
今回の記事で気になる縄のお手製チェーンですが、【タイヤチェーンは英語で通じない？】も記事でチェックしよう！
