【覆水盆に返らず】ということわざの英語表現に使われる飲み物は「コーラ・ミルク・コーヒー」のどれ?
英語で「覆水盆に返らず」の表現に使われるのは【ミルク(milk)】
「覆水盆に返らず」は、お盆に入った水をこぼしたらその水をお盆に戻せないように、「一度やってしまった事は二度と元に戻らない」という意味で使われることわざですが、英語では[It is no use crying over spilt milk.]と言います。
直訳すると「ミルクがこぼれたことを嘆いても仕方がない」という意味で、こぼす物に牛乳を使うあたりがなんとも欧米っぽい表現で面白いですね。
「覆水盆に返らず」は中国の故事に由来しており、元々は「離婚した夫婦は元に戻る事はできない」という意味が転じて「一度した事は元には戻せない」という意味で使われる事になったそうですが、生活に密接する飲み物がアジア圏では「水」、欧米では「牛乳」という違いが表現の違いに表れているのかもしれません。
また、[It is no use ~ing.]は「~しても仕方がない・~しても無駄だ」という表現で、英語のテストや受験などでよく見かける表現なのでしっかり覚えておきましょう。
ちなみに、「こぼす」という意味で使われていた[spilt]は、[spill]の過去分詞形ですが、実はイギリス英語に由来する表現。
イギリス英語では原形・過去形・過去分詞形を[spill-spilt-spilt]と変化させるのが一般的ですが、アメリカ英語では[spill-spilled-spilled]とするのが一般的な為、[It is no use crying over spilled milk.]と言ってもオッケーですよ。
合わせて【「類は友を呼ぶ」の英語に使われる動物は?】をチェック!