
<フランスで初めてスーパーへ→老夫婦にめちゃくちゃ見られる…>フランスは今日も平常運転[#14]
フランス留学を始めた頃は、買い物ですら勇気が必要なイベントでした。
私が最初に行ったのは、田舎町の中心にある中規模スーパー。
ドキドキと不安をリュックとともに背負い、エコバックにありったけの勇気を詰めて乗り込みます。
早速入口でカゴが見つからないトラブルに見舞われましたが、マダムに笑われながらも場所を教わりミッションスタートです。
野菜コーナーでは、設置された機械でバラ売り野菜の種類と値段を選択して重さを計り、バーコードを印刷するのに20分。
次の肉コーナーでは、スタッフにカタコトのフランス語とジェスチャーで種類と量を伝え、受け取るまでに15分かかりました。
結局10個の商品をカゴに入れるのに1時間半もかかってすでにヘトヘトでしたが、最後の試練・レジが待っています。
レジの列に並んでいると、私の前にいた品の良い老夫婦と目が合いました。
よくわからないまま笑顔で「ボンジュール」と言うと、目の前で老夫婦がコソコソ話を始めます。

こちらの事をチラチラ見ながら話をしているので気まずさを感じていると、 おじいさんが山盛りになった自分のカートを脇によけて、レジの方向を指しました。
おばあさんも私に近づき背中を押してきます。
言葉のすべてがわからなくても、レジの順番を譲ってくれたのだと理解しました。
フランス語がなかなか出てこない自分をもどかしく思いながら何とか感謝の気持ちを伝え、いよいよレジの順番です。
金額のやり取りから支払いまですべてのミッションをクリアした達成感を感じながら、品物を手に最後の挨拶をします。
「ボンヌジョルネ(よい1日を)」
「エヴ(あなたもね)」
思わぬやさしさにも触れながら、買い物の緊張でどっと疲れが出た事を今でもよく覚えています。
次回は、フランスでの仕事探しに悪戦苦闘したお話をご紹介します!
今回の記事で気になるスーパーですが、会計をしてくれる【レジ係は英語で何て言う?】も記事でチェック!