<壮絶なアメリカのミスコン選挙戦→ロマンス展開まであるの!?>これがアメリカの女子大生[#35]
(前回の続き)10月に行われる大学のミスコン「Homecoming Queen Contest」に、所属していたソロリティ(社交クラブ)から候補を出す事になり、大統領選挙さながらの選挙運動に奔走する私達。
9月の新学期が始まると選挙戦はラストスパートに入ります!
以前ご紹介したママ女子大生カレンの息子のネイトまで巻き込み、お菓子作りが得意なミッシェルも参戦。
手作りのスイーツに立候補者ベッキーの写真と手書きメッセージ「Vote for Becky!」をつけて、「お手紙はパパママに渡してね」と、ネイトの保育園でお菓子をばら撒いたりもしました。
最終投票日はお昼12時が締め切りなのですが、当日はもうどこの団体も必死でメガホン持って「Vote for 〇〇!!!!(〇〇に投票を!!!)」と叫びまくります。
私たちもキャンプ用の運搬カートにベッキーを乗せて、キャンパス中を声が枯れるまで、風船を配ったりしていました。
ベッキーの支度を待って「あとは結果発表のステージに送り出すだけ!」というとき、神妙な面持ちで我々ソロリティのリーダー、メアリがやってきました。
実は去年のミスコンの覇者はメアリで、彼女がティアラを新たなクイーンに載せる役になっていたのですが、式典の関係者には発表の少し前に結果がわかっていたのです。
メアリは「僅差でベッキーは負けちゃった。でも私たちのクイーンはベッキーよ!」と私達スタッフにこっそり伝えて、ステージに戻っていきました。
その後、支度を終えてドレスを着た何も知らないベッキーが戻ってきましたが、本当に誰よりも美しくて今でもその姿は忘れられません。
結果を知ってしまい、泣きそうなのをベッキーに悟られないように笑顔でベッキーを送り出した私達。
彼女が舞台に上がった瞬間には全員全力で歓声をあげました。
結果が発表された瞬間、落ち込むより先に、私たちの方を振り返って「Sorry…」と申し訳なさそうに謝ったベッキー。
メアリの言ったとおり、美人で優しくて頭もいい彼女が私達にとって世界一のクイーンでした!
しかし、負けてしまったもののベッキーにひとついいことが♪
実はベッキーは付き合っていた彼とイベント直前に別れてしまったため、ミスコンイベントへのエスコート役を当時高校生だったメアリの弟ジェイミーに急遽頼んだのです。
それをキッカケに2人は意気投合し、翌年ジェイミーは同じ大学へと入学してきてキャンパス1のラブラブカップルに♪
ミスコンなどはルッキズムなどの観点から日本では撤廃の動きが多いようですが、アメリカでは「多様性」に方向転換をして、男子生徒がクイーンに選ばれたり、スピーチでクイーン・キングを選んだりと形をかえて実施されているようですよ。
次回は、私が驚いたアメリカの女子小学生のオマセっぷりをご紹介します!
今回の記事で気になるミスコンの選挙結果ですが、感動した際の【もらい泣きするは英語で何て言う?】も記事でチェックしよう!