秋の味覚としても知られており、時期になるとお菓子などのスイーツがたくさん店頭に並ぶ事でも有名な栗【マロン】は英語で通じる?通じない和製英語?
「マロン」は英語で【通じない】
日本語では「マロンクリーム」や「マロンペースト」など、お菓子に使う栗の事を日常的に「マロン」で表現する事が非常に多いですが、残念ながら英語では通じない和製英語なんです。
実は「マロン」はフランス語が元になっており、「栗」は英語で[chestnut]と言うのが正しい表現。
子供向けの童謡『大きな栗の木の下で』も元の英語の曲名は『Under the spreading chestnut tree』と「栗=chestnut」使っていますね。
更に言えば、フランス語の「マロン(marron)」という言葉も、厳密にはフランス語でも栗より大きな種類の木の実を意味するようで、いわゆる日本語の「栗」はフランス語では[châtaigne(シャテーニュ)]と言うそうです。
つまり、フランス語で「栗」という意味ではない単語を、英語の「栗」だと思って使っているというなかなか複雑な状況が日本の「マロン」にはあるんですね。
日本で栗の事を「マロン」と呼ぶようになった起源は諸説あるようですが、フランス語で言う所の「マロン」を使った「マロングラッセ」が日本に伝わったとき、日本でなじみのない木の実の代用として栗の実で作られるようになり、「マロン」=「栗」という誤解が広まったという説が一般的なようです。
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