<日本が恋しくなるキルギスの年越し>ロシア人バレエダンサーとの海外結婚生活4コマ漫画[#27]
キルギス共和国の冬はとても寒く、家の中は常に暖かくしているため、家の中と外の温度差が30度以上になることもあります。
温度差といえば、家族内でも「正月」の取り扱いに温度差が生まれています。
私にとってお正月はおせち料理と門松と、紅白歌合戦と初詣。
それが海外では難しいのは百も承知ですが、こちらキルギス共和国ではクリスマスツリーにケーキ、プーチン大統領の演説はいいとして、年が変わる瞬間からはじまる花火大会で全く「お正月感」が感じられません。
クリスマスツリー(こちらでは「新年の木」というようです)は別にしまい忘れたわけではなく、旧ソ連の国々でよくあることで、ロシア正教の関係から1月7日まではツリーを飾るのが普通です。
大みそかにはケーキを食べて、プレゼントを開けて、シャンパンを飲む。
深夜12時の空には大輪の花火がドンドンとあがり、お祝いのために若者が爆竹を鳴らし、それに反応した車の警報がビービー鳴り響くさまは、「厳かな正月」とはかけ離れた空間です。
こんなお正月を迎えるたびに、日本に「帰りたい感」が増しますが、じゃぁ実際に日本に帰るかといえばそんな気もおきません。
子ども二人と日本語が喋れないロシア人を飛行機に乗せて、通訳しながら生活するのはすごく疲れます。
でも逆に考えれば、うちのロシア人は常にこれをやってくれていることになりますね。
特に長期滞在ともなればビザの問題はなかなか難しく、国によってはたくさんの書類と長い時間をかけてやっと取得できることもあります。
私はロシア語が分かりませんので、これらは全部ロシア人任せ。
申し訳ない気持ちを伝えたところ「僕が日本にいったら君は僕のためにビザを取るでしょう?」といわれました。なるほど、その通り。
今回も打ち上げ花火を見ながら、年越しできることに感謝したいと思います。
さて、次回はうちのロシア人の白ごはんの食べ方についてお教えします。
今回の記事で気になる大晦日ですが、日本の大晦日といえばスッキリした気持ちで新年を迎えるためにする【大掃除】は英語で?記事でチェック!