<イギリスで出会った「履かない」文化>オドロキの英国生活[#4]
私がイギリスに留学してすごいなと感心したのは、イギリス人のユーモアのセンスです。
言葉の返しがうますぎて、どれだけ頭の回転が速いのだろうと思います。ゲラゲラ笑えるジョークを言うわけではなく、相手の言ったことに瞬時に上手く返せるような感じですね。
そんなイギリスでは、言葉だけでなく売っている商品までもがユーモアたっぷりでした。
私が留学した先は、イギリスの中でも観光地であるエディンバラという都市。
そこでは伝統衣装であるキルトが有名で、バグパイプを吹いている男性が履いているスカートといえば、日本でも通じるでしょうか。
今でも結婚式の正装では、新郎だけでなく結婚式に呼ばれた男性も履くことがあるキルトなのですが、実は身につける時にパンツは履きません。
そのことから生まれたのが、風が吹いてうっかり丸出しになったお尻の形をしたお土産用のマグカップです(笑)
イギリス人でもこの伝統はギャグにしてしまうようで、このようなお土産はスコットランドでなら見つけられると思いますよ!
また、スコットランドではトイレマークにまつわるジョークもあります。
トイレの男女を分けるマークと言えば、女性はスカートを履いたマークになっていることが多いのですが、スコットランドでは男性もキルト(スカート)を履くので女性用トイレに間違って入ってしまうという訳ですね。(あくまでも冗談です)
日本では、自らの伝統を自分たちがおちょくって観光客向けの商品にしてしまう例はそんなにないように思うので、そういう所に寛容で、伝統を大切にしながらもユーモアを忘れないイギリス人は素敵だなと私は思いました。
「自虐できる文化や伝統を持っている」のではなくて、「文化や伝統を自虐する事を許容する」国民がいるのがイギリスなのだと思います。
今回の記事で話題にあがったスカートについていると気になる【洋服のシワは英語で何て言う?】も記事でチェックしよう!