<フランス人家族との朝食→お父さんを避けているのがバレて…>フランスは今日も平常運転[#11]
留学中に私のホームステイを受け入れてくれたのは、フランス人のお父さん・日本人のお母さん・3歳のお子さんの、温かくてグローバルな3人家族でした。
家ではお父さんとも話していましたが、日本語で話せるお母さんやお子さんとの会話がどうしても多くなってしまっていた私。
「これじゃダメだ…。」と思いながら初めて迎えた土曜日の夜のこと。
お父さんから突然「クロワッサンとパンオショコラのどっちがいい?」と話しかけられたのです。
(私がフランス語での会話を避けているのがバレた)
クロワッサンもパンオショコラも、フランスのパン屋なら必ず並ぶ商品です。
お父さんは私がパン職人と知っているので、興味を持ちそうな話題を出してくれたのでしょう。
パンオショコラと答えた後、何とか話を膨らませようと言葉を続けますが、私のフランス語はたどたどしく、彼のお子さん(3歳)が話すよりレベルが低い事実に自信は喪失…。
話を聞いてくれていたお父さんの「わかった」の一言で会話は終了し、さらにフランス語を話すのが怖くなったままその日は眠りにつきました。
翌朝リビングで過ごしていると、普段ならまだ寝ている時間にお父さんが出かけていくじゃないですか。
どうしたのかと思っていると30分ほどで帰宅したお父さん。
程なく「朝ごはんにしよう!」という大きな声で呼ばれました。
4人で食卓につくとお父さんが何か話し始めましたが、私は理解できずに首をかしげていると、お母さんが笑いながら「歓迎会だって」と教えてくれました。
フランスでは、日曜日の朝ごはんを買いに行くのはお父さんの仕事だそうです。
私が来て最初の日曜日に、歓迎会を兼ねて好きなパンを買ってくるつもりだったと、お父さんが照れながら話してくれました。
フランス語での会話が怖くなっていた私に、「昨夜は話せてよかった。もっと話そう」と言ってくれたお父さん。
カフェオレボールに注がれたコーヒーと、朝ごはんの定番パンオショコラの山が用意されているのを見て胸いっぱいになりながら、そのうちの1つを手に取り、まず感謝の気持ちを伝えたのでした。
次回は、フランスでバーベキューをしてみたら思わぬ注目のされ方をした話をご紹介します!
今回の記事で気になるパンですが、食パンなどの【パンの耳は英語で何て言う?】も記事でチェック!