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兵士もやっぱり男の子…?→深夜に突然にんじんを欲しがる理由【米軍基地で働いてみた(12)】

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兵士もやっぱり男の子…?→深夜に突然にんじんを欲しがる理由
兵士もやっぱり男の子…?→深夜に突然にんじんを欲しがる理由【米軍基地で働いてみたvol.12】

<兵士もやっぱり男の子…?→深夜に突然にんじんを欲しがる理由>米軍基地で働いてみた[#12]

今回ご紹介するお話も私がアメリカ軍基地で働いていた時のお話です。

皆さんの中に「雪を見たことがない」って方はいらっしゃいますか?

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狭い日本でさえ沖縄にお住まいの方などは、実際に雪を見たことがないと聞きます。

ましてや、自国にいながら時差もあるほど広大なアメリカ大陸ですから、全く雪を知らない兵士がいても不思議ではありません。

ある冬の夜、基地内でバーテンダーとして勤務していると、「俺はハンバーガー、サイドフライにジャックコークね!」てな感じで、いつもカジュアルな話し方の兵士がやってきました。

しかし、今夜の彼はやけにあらたまって「Good evening ma’am こんばんはマム、良い夜ですね!」「Would you mind if I~お尋ねしてもよろしいでしょうか?」と、非常に丁寧な言葉で喋り出したのです。

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何事かと思ったら「人参をゆずっていただけないでしょうか?」と。
丁寧すぎて、怪しい…と思いながらふと外を見ると…まさかの雪!雪が降っているじゃないですか~!

新たに暖かい地方からやって来た部隊が、初めて見る雪に大興奮するのは想像の範囲です。

それにしても「人参って何?なんのために?」と不思議に思い、よくよく聞いてみると「あるものを」作るためだったことがわかりました。

その、あるものとは『オラフ』!

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初めて雪を見た兵士たちは、みんなでオラフ(アナ雪の雪だるまのキャラクター)を作ったと言うではありませんか。

兵士が言うには「ニンジンが無いとオラフが完成しないから、どうしても人参がいるんです!」と…人参の必要性を力説してグイグイきます。

必死な様子が可愛くて、じっくり最後まで話を聞いてあげましたが、ここでは生の人参を使うメニューの提供はしていません。

一応、キッチンにも確認しましたが人参は無く、それを伝えると落胆した兵士は「でも…でも…オラフが…鼻が…」と、半分涙目です。

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雪だるまに鼻が無くても気にならないのは日本人の発想なのかもしれません。

あんまりにもしょげてるので、バーカウンターの残り少なくなったお酒の中から見繕い、注ぎ口をポワラー(規定量を注ぐ注入器)に取り換え、赤くて長いフタを人参の代用品として渡してあげました。

illustration by ちくわぶ

完全に童心に帰り、喜んではしゃぐ兵士たちの姿が窓越しに見えます。人参は無くても平和な夜は更けていくのでした。

しかし、彼らは知らないのです。これから何が起こるかを・・・。(次回に続く)

第1話から見たい方はコチラから

今回の記事で気になる兵士達が作った雪だるまですが、【雪だるまは英語で何て言う?】も記事でチェックしよう!