＜基地で不審な音がする…→日本人なら絶対しない事が原因だった＞米軍基地で働いてみた[#11]
今回も私がアメリカ軍基地で働いていた時のお話しです。
私が働いていた基地には入隊訓練を終えた新兵が来ることもあり、これまでは親に身の回りの世話をしてもらっていたであろう、10～20代前半の若い兵士を見かける事も。
自炊する必要は無いから食事は困らないとしても、掃除洗濯や慣れない環境での生活は大変なんだろうなぁ…と、大きな洗濯ネットやバックを担いで行きかう兵士の姿を見かけ、心配していました。
そんなある日、休憩時間中に基地内を歩いてていると、「ガンゴン」と耳障りな音がどこからか聞こえてきました。何の音だろう？と不思議に思いながら、目的地の扉に手を掛けました。
すると、ドアは施錠されています。
良く見るとドアに張り紙があり、【14時まで昼休み休憩中】となっています。
「え～休憩時間かぶった！」と、困っているとひときわ大きな「ガンゴン」という音が。
どうせ暇だし、やることもないので、、私はその謎の音の正体を確かめに行く事にしたのです。。
音がする方へ歩いていくと、そこは兵士用のランドリールーム。「洗濯機が壊れちゃっているのかも…」と、気になった私は中に入ってみました。
そして、音が鳴り続ける洗濯機を見て絶句したのです。
なんと、音の発生源の洗濯機の中では、Tシャツやパンツに混ざって大きなスニーカーがぐるぐると回っているではありませんか！
状況が掴めずに驚いて見ていると、まもなく脱水が終了し、
この洗濯物の持ち主だと思われる兵士が現れ、鼻歌交じりに乾燥機に移しだしました。
気付いてないと思った私は「スニーカーが混ざっちゃってるよ！」と彼に言ったのですが、返ってきたのは一言。
「I know（知ってるよ）」
「何故そんなこと聞くんだ？」とでも言いたそうな不思議そうな顔の兵士。
不思議なのはこっちなのですが…。気持ちを落ち着け「靴が混ざっていると洋服が汚れちゃうよ！」と丁寧に言ってみたのです。
すると、「なんで？洗えば綺麗になるじゃん！1回で済むしさ！時短だよ！」と気にせず立ち去っていく兵士…。
後ろ姿を見送りながら「いやいやいや…」と思わず日本語でツッコミを入れずにはいられませんでした。
日本人の感覚では、外で履くスニーカーと下着や洋服を一緒に洗濯機で洗うなんて考えられませんよね？ 国が変われば洗濯も替わる事を思い知ったのでした。
次回は、兵士が深刻な顔でニンジンを欲しがる理由をご紹介します。
今回の記事で気になる靴と一緒に洗っていた洗濯ですが、【洗濯を干すは英語で何て言う？】も記事でチェックしよう！
