<どうしてそっちがキレてるの!?→フランスの鉄道マナーが悪すぎる>パリで暮らす私の日常[#21]
(前回の続き)パリからモンペリエという南仏の街へ行くために、TGV(フランスの新幹線)に乗ったときのお話です。
予約した席にはなぜか中学生くらいの男の子が座っており、席を替わってくれなかったため、仕方なく本来は男の子の席である向かいの座席に座る事になったわたし。
しかし、突然「そこわたしの席です。」という女性が現れたのです!
混乱しつつも、わたしは状況を説明しようと「え〜っと、わたしの席はこの向かいなんですけど、彼が・・・」と、話しだしました。
すると男の子は「ちぇっ。なんだよ、来んなよ。」とでも言いたげな視線を残して、無言で立ち去っていったのです。
最初はどういうことなのか理解できずにいましたが、状況を整理してみると、わたしは男の子と座席を交換していた訳ではなく、男の子はただ空いている席に勝手に座っていただけだったのでした。
とにかく、男の子がいなくなって本来の席が空いたので荷物を持って移動した私。
女性はわたしと目が合うと「ほんと困るわよね。」といった表情で微笑みかけてきましたが、優しそうな人が向かいの席で一安心です。
ちょっと気になって、その後の男の子の様子を見ていると、どうやら男の子はチケットを持っておらず、適当に空いている席に座り、チケットの持ち主が現れたらまた別の空席に座る、ということをしているようでした。
TGVは全席指定ですし、車内検札もあるので無賃乗車は出来ないはずです。
しかしこうして堂々と乗っているということは、彼にはそれをうまくかわす方法があるのでしょう…。
ほんとにずる賢くてふてぶてしい子だな…と思った出来事でした。
次回は、パリの改札で一番捕まってはいけない人に捕まったお話をご紹介します!
今回の記事で気になるフランスのTGVですが、特別急行などを利用する際に必要な【特急券は英語で何て言う?】も記事でチェックしよう!