<パリで財布をスラれた私→自分でも驚く大胆行動でまさかの結末に…>パリで暮らす私の日常[#19]
(前回の続き)友人らと乗ったメトロで、ジプシーの少女集団に取り囲まれてしまったわたし。
友人からの一言でバッグの中を確認すると。。。財布がなくなっているのです!
ジプシーに財布をスラれたと理解したわたしは、反射的にそばにいた少女に「何してるの!?」と強い口調で言いました。
少女は逆ギレしたり言い返したりすることもなく、かといって動揺するような素振りも一切ありません。
その様子を見てわたしは一番近くにいた少女のバッグを勝手に開け、中を探りました。
今思えば、なんの確証もなく勝手に人のバッグに手を入れるなんて恐ろしいことをしたと思いますが、そのときは無我夢中で考えている暇なんてありません。
すると、わたしの財布が少女のバッグから出てきたんです!
財布を見つけたわたしは、「何してるの!?これわたしの財布なんだけど!」と言いながら財布を奪い返しました。
急いで中身を確認すると、カードも現金もしっかり入っています。
同時に「駅員を呼ぶべきか?警察に通報するべきか?」という考えが頭の中を駆け巡りましたが、時すでに遅し。
ジプシーの集団は言い返したり抵抗したりすることもなく、顔色一つ変えず次の駅でさっと降りてしまっていたのです…。
すべてが終わり友人の姿を見て一気に安堵したわたしは、そこで手足が震えていることに気が付きました。
無我夢中で取った行動でしたが、やっぱり怖かったんですね…。
友人は「スリから取り返すなんてすごい!」と褒めてくれましたが、すべては声をかけてくれた友人のおかげで、いくら感謝しても足りないほどです。
この出来事以降、絶対にバッグはファスナーがついているものを選ぶようにし、手や腕で抑えるようにして持つようにしています。
それにスリのターゲットにならないよう、スキを見せないことも大事じゃないかなと思い、メトロでは目つきを鋭くさせています。
これが有効かどうかわかりませんが、これ以降はスリに遭うこともなく安全なパリライフを送っていますよ。
次回は、フランスの新幹線TGVで遭遇した迷惑客のお話をご紹介します!
今回の記事で気になるスリの対策ですが、盗まれない為に大事な【チャックは英語で通じない?】も記事でチェックしよう!