<アメリカのペットの買い方が想定外→どうしても連れて帰れない理由>これがアメリカの女子大生[#71]
私がアメリカでホストファミリーとしてお世話になったロビンソン一家はとにかく動物が大好きで、犬、猫、モルモットなど、毎年のようにペットが増えていました。
動物好きのママ・ベスの誕生日プレゼントに、犬をあげることにしたという子供たちとパパ・ロブが「一緒に犬を見に行こう」と誘ってくれたので、ついていくことに。
日本と同様モールの中にあるペットショップのような場所をイメージしていたのですが、ロブの運転する車は田舎からさらに田舎へ移動し、大きな倉庫のような場所につきました。
「一体どこに連れて来られたんだ?」と思いながら中に入ると、倉庫の中にはたくさんの犬たちで溢れていたのです。
話を聞くと、ここは保護犬を譲渡する場所で、ペットショップではないことをロブが教えてくれました。
今でこそ、ペットの生体販売(子犬や子猫をショーケースで販売する方法)を法律で禁止する州も増えましたが、当時はまだまだペットの生体販売は深刻な社会問題でした。
そのため、当時でも多くの人がそういった保護団体からペットとして譲り受けるのが一般的だったのです。
誰にでも売ってしまうペットショップに対して、保護団体の買主審査は厳しいため、まずは現地でお見合いをし、後日、家でのトライアルなどを経て、問題なければ正式譲渡というステップを踏まなければいけません。
犬舎に入ると、犬たちがワラワラと寄ってきて、わたしたちにもとても懐いてくれましたが、そんな中、ふと辺りを見回すと…端っこで「ワラワラ」に混じれずに、遠くからみているだけの白いワンコがいたのです。
近づいてもこちらにはきてくれず、遠慮がちに小さく震える白いワンコ。
後日希望の犬については連絡すると伝えて、保護施設を後にした私たちは早速車内ミーティング!
すると、全員一致であの端っこにいた白い子がいいという事で決定したのです!
なんでその子を選んだのか聞いてみると、ロビンソン一家は動物を飼うのに慣れているので、こういう時はいつも貰い手がつかなそうな子を優先的に選ぶようにしているのだとか。
白いワンコはなかなか飼うのが難しそうだなと感じつつ、私も帰るまでずっとその子が気になっていたので、決まってホッとしました!
ベスの誕生日に合わせてトライアルにやってきた白いワンコはCottonと名付けられ、正式譲渡となり、長生きしてロビンソン家の一員として幸せに暮らしました。
さて、そんなアメリカのペット事情ですが、実は寮でも(勝手に飼っているのか)結構自由に動物を連れてきている学生がいましたが、そのせいで衝撃の事件に巻き込まれてしまったのですが、お話は次回へ続きます!
今回の記事で気になるペットの買い方ですが、【ペットショップは英語で通じない?】も記事でチェックしよう!