
<米軍基地でひた隠しにされた秘密が暴露…みんなが目が点になったあり得ない話>米軍基地で働いてみた[#43]
(前回の続き)新たに赴任してきた基地のお偉いさんと見受けられる紳士が、「ペーター」と言う人物を探して、私の勤務するジムにやって来ました。
苗字だけはジムのボスと一緒ですが、その名前に該当する人物はおりません。
やり取りを聞きつけ、私たちの所に来てくれたマネージャーには、なにやら心当たりがあるようで急に何かを探し始めたのです。
すると、書類を抱えて戻ってきたマネージャーが「大変失礼いたしました!ペーターは私達のボスですが、ただいま休暇中なんです。」と言い出すじゃないですか。
「えっ!?うちのボスの名前はウイリアムで、ペーターじゃないけど!?」と、私も他のスタッフも勤続20年以上のベテラン同僚も寝耳に水。
初対面で自己紹介した時も、名刺にも、基地内の全ての人が「ウイリアム」と呼んでいた名前がペーターだったとはどういう事なのでしょう…?
実は、マネージャーすら書類を確認して思い出したそうですが、基地内でボスの正式な名前は「ペーター・デイト」だったのです!(?)

「じゃあ、ウイリアムって何…?ミドルネームですか?」と聞くと、マネージャーは首を横に振り「洗礼名なんだって…。」と衝撃の事実が。
聞けばボスは、ペーターという本名が大嫌いで、ずっとウイリアムで通していたのだとか。
仕事でもニックネームや愛称で呼ぶのはフレンドリーで微笑ましいけど、本名は一切使わず洗礼名で通すなんて、日本人の私にはなかなか納得できませんでした。
数日後、奥様の出産の為、休暇をとっていたボスが出勤しました。
「息子さんのお誕生おめでとうございます!お名前は決まりましたか?」と聞くと「ありがとう。ペータージュニアだよ!」こともなげに言うではありませんか!
「Really?」みんな目が点です。
だってペーターって名前、ボスご自身が嫌いで、呼ばれる事を避けてたんじゃなかったの?
いったいどうしたら、自分が嫌いな名前をわざわざ、待望の長男に命名するのでしょう? アメリカ人のボスとは分かり合えない…と感じた事件でした。。
次回は、新兵達に聞いて驚いた米軍の給料事情をご紹介します!
今回の記事で気になる名前ですが、家の前に名前を掲げる【表札は英語で何て言う?】をチェック!