<ハリポタ大好きイギリス人→子供相手にそんな本気出さんでも…>私、外国人と働いています(8)
私がインターナショナルスクールで働いていた時の話です。
私のスクールは0歳の親子クラスから小学生までのクラスがあり、時間と曜日、年齢によってクラスが分けられています。
クラスでは英語だけでなくミュージックやアートの時間もあり、それぞれの先生が自分たちなりにアレンジしてテーマに沿って教えていきます。
その日のアートの授業は「自分の国に関するもの」というテーマでした。
メキシコ出身の先生がメキシコの派手な帽子「ソンブレロ」を作り、アメリカ人の先生は紐と紙で作った馬でカウボーイごっこをする中、イギリス出身のハリーポッター大好きな先生はなんと「魔法の杖」を作ることにしたみたいです。
イギリスに関するものというテーマでビッグベンや時計台、近衛兵などを選ばず「ハリーポッター」を選ぶところはさすが!
割りばしや紙粘土、絵具などを使って素敵な杖を作っていましたが、映画を見たことのある方は知っていると思うのですがハリーポッターに出てくる杖は茶色で結構地味なんです…。
はたから見たら木の枝を少し装飾したようにしか見えなく、子どもたちがワクワクするようなものではありませんでした。
さらに残念だったのは、教えていたのがまだ小さい子たちだったたという事。
まだ年齢の低い子供達の中でハリーポッターを知っている人が誰もいなかったのです。
必死に英語でハリーポッターのすばらしさを伝えていたのですが子どもたちには分からなかったみたいです。笑
ですが、必死の説明のかいあって(?)魔法使いの杖だというのは伝わったようで、ワイヤーモールやリボン、キラキラなスパンコールなども足し、まるで魔法少女が使っていそうなカラフルで可愛いオリジナルの杖を子供達は作っていました。
その後先生が「杖を使ってハリーポッターごっこするよ」と言って教えようとしても子どもたちはお互いに不思議な呪文を言い合ってはしゃぎまわり先生の思い描いていた様子とは違うものになっていました。笑
魔法少女になりきって嬉しそうな女の子たちは、お迎えにきた保護者に嬉しそうに見せて持ち帰っていたので、イギリスの先生も最後には私の手柄だと言わんばかりに満足そうな顔をしていましたよ。笑
次回は、モデル達が3か国語を駆使して説明しようとしていた謎の食べ物をご紹介します。
今回の記事でも登場した、魔法などをテーマとした小説【ラノベは英語で通じる?】も記事でチェックしよう!