<メキシコ人彼氏の家族とBBQ→彼氏のお姉さんに感じた違和感の正体>アメリカは毎日サバイバル[#10]
ロサンゼルス生活も長くなった頃、私はメキシコ系アメリカ人の男の子とお付き合いをしていました。
バースデーパーティーをしたりバーベキューをやったりと、とても仲が良く頻繁に集まる彼の家族。
そんな彼の家族の週末バーベキューに私も参加させてもらった時の出来事です。
用意された大量のお肉と本格的なバーベキューグリル、そしてめちゃくちゃ張り切っているお父さんにアメリカを感じました。
サルサやワカモレのディップや、ケサディーヤ(チーズを挟んだトルティーヤを焼いたもの)、ポソレ(とうもろこしのスープ)などのメキシコ料理も食卓に並ぶのが嬉しかったのを覚えています。
お手伝いをしにキッチンを覗くと、魚の下処理をする彼のお母さんの姿が。
「ここの家ではバーベキューでお魚も焼くのか!珍しいなぁ!」なんて思いながら準備を手伝い、いざバーベキューが開始されると大量のお肉の横で焼かれる一切れの魚。
「結構人いるけど分量間違ってない?」と思ったものの、気にせずお肉が焼けるのを待っていましたが、お肉が焼けお皿に取り分けられた時、目にしたのは魚が一つだけ乗ったお皿。
そのお皿を手にしたのは彼のお姉さんでした。
「お姉さんはお肉いらないの?」と彼に聞くと、お姉さんはペスクタリアンだからいらないんだと言うのです。
ハテナ顔の私に彼は、ぺスクタリアンとはお肉を一切食べずに魚介類を食べるベジタリアンの一種だと説明してくれました。
なんでも高校生くらいの頃に読んだ本の影響を受けて、ぺスクタリアンになったのだとか。
その後もサンクスギビングデーやクリスマスなどお肉がご馳走のイベントでもお姉さんはいつもお魚を食べていました。
そんな彼女の選択を受け入れ尊重し、サポートしている家族の姿がなんとも印象的でした。
さて次回は、アメリカの大学で受けた激ムズ試験の意外な抜け穴をご紹介します。
今回の記事で気になるペスクタリアンですが、ペスクタリアンの人も食べられる【カツオは英語で何て言う?】も記事でチェックしよう!