＜イケメンが連れ去られる！？→強烈おばさんと必死な私の最終バトル＞おかしなハワイ人の暮らし[#19]
＜前回の続き＞日本からやってきた友人のジュン君とヨコヤマ君を連れ、人の都合など考えないハワイのゴットマザーPatおばさんの家に行った私。
怒られると思ったら、Patおばさんは今まで見た事のない恋する女学生のような態度で、2人のハンサム君達が気に入ったみたいです。
「ディナーを一緒に」とおしゃれをして行く気満々の彼女に、私は必死で言いました。
「2人はお買い物に行きたいし、明日は朝早い島一周のツアーを申し込んでいるから遅くなれないの」
しかし、こんな遠回しのお断りが通じる訳はないのです。
「買い物ならディナーの後に私が送ってあげるし、島一周なら私が案内するわよ、ツアーはキャンセルしなさい」
そうでした…。Patおばさんは何でも自分の思い通りにならないと気が済まないのです。
けれど、ディナーの最中に急に機嫌が悪くなって怒り出すかもしれないし、友人達にディナーの支払いをさせるかも…。(いや、絶対そうなる！)
しかも良く分からない退屈な話を延々とするに違いないのです。
私ははるばる日本から来た友人達を守らなければいけません！
「アンティ、残念だけどディナーには行けないわ。彼らはワイキキで他の友達と約束していて今夜のディナーは予約済みなの。明日のツアーは全額前払いだからキャンセルはできないし…。」
必死で訴える私に彼女の態度が変わり始めました。
「おや、そんなに一緒にディナーに行きたくないならOKよ、もういいわ。」
ああ、怒らせてしまいました。
今までのよそいきの声は元の低めに戻り、笑顔は消え、怒りのバロメーターであるメガネが白く曇っています。
「じゃあアンティ、用事がないないなら私達もう行くね…」
返事もせずに横を向いている彼女の頬にサヨナラのキスをした時、何だかおばさんがかわいそうに思ったのですが、その目がギロリと私を睨んだ瞬間「さっさと帰ろう！」とイケメン2人に合図をして脱出したのでした。
次回は、私がハワイで苦戦した事をご紹介します。
今回の記事で気になる言い訳に使った観光ツアーですが、観光に使われる【観光バスは英語で何て言う？】も記事でチェックしよう！
