<屈強な米軍兵士がボロボロに!?→週末のレクリエーションが大惨事>米軍基地で働いてみた[#23]
今回も私がアメリカ軍基地に勤務していた時のお話です。
国に命を捧げ、尽力することを誓った米軍兵士たちには、食事や施設利用など様々な福利厚生が充実しています。
その一環としてバーベキューグリル・テント・寝袋などのキャンプ用品が超格安でレンタルできるのです。
しかし、1番大きなクーラーボックスなんて棺桶かと思うくらいの大きさで、中身が入っていなくても2人がかりでしか運べません。
レンタル品の中には釣り竿もありましたが、針や餌などはなく、基地の周辺に釣具屋なども無い為、どう活用するのか謎でしかありません。
そもそも、魚を釣れる場所を基地周辺の土地勘の無い兵士が探し当てることが出来るのかいささか疑問です。
そんなある週末、一人の兵士がキャンプ用品一式を貸りにきました。
「どこでキャンプするの?」と聞くと「決めてない。自然が導いてくれるさ!」と、サインしながらのんきなことを言います。
自転車もレンタルしていきますが、自転車にしてはすさまじい荷物の量なので、「あと何人来るの?」と聞いてみると「ん?1人だけど?」と、まさかの回答が。
普段の訓練で、重装備で重い荷物を運び慣れているんでしょうが、バックパックに大げさなキャンプ用品一式が詰め込まれてとても重そうです。
「Have a good one!」と、颯爽と出発する彼を見送って15分後。突然ドアが開きました。
そこには、チェーンが外れ、ハンドルが曲がった自転車を引きずり、血だらけでたたずむ兵士の姿が…。
「一体どうしたの?」と聞くと、近道しようと自転車のまま階段を通って転倒し、引き返してきたそうです…。
何でそんな大荷物で無茶しようとしたのかわかりませんが、当然彼の週末のキャンプは中止。
全てのレンタルをキャンセルし、寂しそうに部屋に戻る後姿には、哀愁が漂っていました。
次回は、米軍基地で大問題になる白い粉のお話をご紹介します!
今回の記事で気になるキャンプ道具ですが、アウトドアでも便利な【カセットコンロは英語で通じない?】も記事でチェックしよう!