<アメリカで彼氏と小さなタコス屋に→二人で顔面蒼白になった理由>アメリカは毎日サバイバル[#17]
ロスに住んでいた頃、家の近所に個人経営の小さなタコス屋さんがありました。
ある日ボーイフレンドと一緒にそこへ入ると「Hot Tacos」という辛そうなメニューが…!
壁には挑戦者の写真やメッセージが張り出されていました。
辛いものが好きな私たちは軽い気持ちでカウンターで「Hot Tacos」を注文すると、店員さんが紙を渡してきたのです
よく見るとそれは誓約書で、内容は「何が起きても自己責任」的なことが書かれています。
辛いもの好きな私は「大袈裟だなぁ」なんて思いながらサインして、激辛タコスを受け取りました。
見た目はなんの変哲もないタコス。
しかしサイズは普通のタコスより一回りほど小さく、なんとも言えない不気味さを醸し出していました。
とはいえ今まで食べられないほど辛いものを食べたことがなかった私は躊躇なくまずは一口。
すると、突然感じたことのない辛味(もはや苦味)が一瞬で脳天を直撃します。
その瞬間、体が拒絶反応を示したのか何も考えず口からタコスを吐き出していました。
口内はもちろん、飲み込んでいないのにも関わらず喉の奥、胃まで辛さを感じて痛くなり、汗が吹き出すのを感じますが、体も震えてきてヤバさしかありません。
人生で初めての感覚で本当に焦りましたが、どうすることも出来ないのです。
お水を飲んでも辛さが増して、耳が遠くなり視界もぼやける始末。
人生で一番近く死を感じた時間でした…
ボーイフレンドも同様に悶え、本当に二人で死ぬかと思いました。
私と違い激辛タコスを飲み込んでしまった彼は目を見開いて顔を真っ青にしていたのをよく覚えています。
お店にいた3人組のアメリカ人の地元の男の子たちも軽いノリで注文していましたが、最初ははしゃいでいたものの食べた瞬間静まり返りそれぞれ静かに苦しんでいました。
その後の私は辛いもの好きとはいえ、軽い気持ちで激辛には手を出さないと誓ったのでした…。
今思うと、こんなに容赦のない激辛タコスを普通のお店で出しちゃう自由さが正にアメリカだなと思った出来事です。
さて、次回はアメリカのスターバックスで見たお客さんの驚きの行動をご紹介します!
今回の記事で気になる激辛料理ですが、タコスにも使われている【唐辛子は英語で何て言う?】も記事でチェックしよう!