今回は、映画監督、イングマール・ベルイマンの格言をご紹介
“Old age is like climbing a mountain. You climb from ledge to ledge. The higher you get, the more tired and breathless you become, but your views become more extensive.” –Ingmar Bergman
老年は山登りに似ている。登れば登るほど息切れするが、視野はますます広くなる。
イングマール・ベルイマン(1918-2007)
【本日の格言解説】
このベルイマン監督、日本のクロサワ、イタリアのフェリーニ、スウェーデンのベルイマンと称される程の巨匠。
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映画といえば、仏、米、伊、日などの国が多くの名作を輩出している中、スウェーデン映画が世界的に評価を受けるのは珍しく、彼の映画はスウェーデン映画というよりも、ベルイマン映画として親しまれています。
ベルイマンに影響を受けた映画監督も数多く、ウディ・アレンもその1人。
彼は尊敬する監督にベルイマンを挙げており、いたるところでベルイマンの手法を使っています。
こうして世界の巨匠の仲間入りをしたベルイマンですが、1982年に、なんと5時間を超える大作「ファニーとアレクサンデル」を撮影。
これを機に「映画を撮る愉しみを十分に味わい尽くした」として映画監督業を引退。
その後は舞台演劇に力を入れ、映画の脚本なども書いていました。
しかし、引退を発表してから20年後の2003年、85歳にして突然、自身監督作であり、遺作となる「サラバンド」を発表します。
Bitly
山登りは、視界の開けた頭頂部に達するまでに時間と努力を費やすように、年をとって、今まで見えなかったことが見えてくるには多くの時間と努力、苦労が必要だったのでしょう。
視野が広くなった今だからこそ、もう1度映画を撮りたい、と思ったのかもしれません。
そんなベルイマン監督の作品、1度鑑賞してみてはいかがでしょうか♪