今回は、作家、バーバラ・タックマンの格言をご紹介

“Books are the carriers of civilization. Without books, history is silent, literature dumb, science crippled, thought and speculation at a standstill.” –Barbara Tuchman
本は文明の運び人である。本がなければ歴史は何も語れず、文学は沈黙し、科学は無能となり、思想と思索は立ち止まったままとなる。
バーバラ・タックマン(1912–1989)
【本日の格言解説】
cripple: 無能にする
at a standstill: 行き詰って
バーバラ・タックマンは、ニューヨークでユダヤ系の名門に生まれ、ハーバード大学を卒業しました。
元々彼女は政治評論誌で、ジャーナリストとして活躍していましたが、作家に転身。
1963年には、第一次世界大戦を描いたとされる、「The Guns of August(八月の砲声)」が、1972年には、アメリカの対中外交を描いた「Stilwell and the American Experience in China(失敗したアメリカの中国政策)」が、ピュリッツァー賞を受賞するなど、ジャーナリスト時代の経験を活かして作家としても成功しました。
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ちなみに、この「八月の砲声」は、J・F・ケネディ大統領が、キューバ危機の際に座右の書としていたとされていて、キューバ危機を題材にした映画”13デイズ”でも、ブルース・グリーンウッド扮するJ・F・ケネディが、側近に「バーバラ・タックマンの”八月の砲声”を読んだか?」と、声をかけるシーンも。
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1962年、米軍偵察機が捉えた衝撃の映像。それはソ連軍がキューバに配備したと思わ...
さて、本がいかに大切かを訴えているこの名言、歴史家であり作家でもあるタックマンによる納得の名言ですよね。
現在では多岐に渡るジャンルの本が何千何万と存在しますが、それらは多くの情報を有する大切なもの。
タックマンの著書の数々も、今までの歴史を後世に伝えるものとして残っていくのでしょうね。